2018年に行いました、建物内の中庭改修工事です。
こちらでは、デザイン・設計から施工まで全て行わせていただきました。

ご希望は、なるべく管理に手間がかからず、樹木も含めて何処から眺めても面白味のある空間にして欲しいとのことでした。
屋内への材料の搬入はすべて人力で行うため、吟味したものを効果的に使っています。

こちらの場所は光がしっかりとは入らないため、半日陰・湿潤性を好む杉苔を築山に貼って島を作り、周囲に水を表現した白川砂利を敷きました。
景石は福井県奥越地方産出のもので、奥に二石、手前に一石を据えています。
奥の景石を二石とすることで小ぶりの石を大きく見せ、奥行きと遠近感も感じられるように工夫しました。
樹木は環境に合ったヒイラギナンテンを選びました。葉を車状に広げて出し、剪定で大きさも抑えられ、花や実も楽しめる面白みのある樹です。

砂利は既存のものを一度外に運び出してきれいに洗い、再び運び入れて全て再利用しています。
苔や木の緑色との対比で、砂利の白色が綺麗に映えます。

砂利は防草シートを設置した上に敷いています。
立体的で変化のある、シンプルで、かつ飽きの来ない空間に仕上がりました。




施工前


施工前は竹の株と苔が残るだけで、化粧砂利も黒ずんでいる状態でした。
施工中


屋内作業の場合、全ての資材は小袋や段ボールに小分けし人の手で運ぶため、搬入・搬出の手間がかかります。
手間は人工として見積もりに反映するため、できるだけ無駄を出さないように、パースのご提案や土量計算等に3Dキャド図面を用いています。

計算だけでなく、施工する私たちもあらかじめ立体表現の確認ができたことで、現場作業は2日間で仕上がりました。